先日土曜日、茅ヶ崎でジプシールンバ・ギターワークショップを開催しました。
以前開催した時は大人数過ぎたので、今回はなるべく少人数で行いました。
参加者はジプシールンバに触れるのはまったく初めての方、ジプシーキングスの曲は知ってるけど自分で演奏するのは初めての方など様々。
みなさんギターテクのレベルが違うのでお一人ずつ丁寧に指導して・・・
・・・っていう風にはせずに、とにかくみんなで一緒に楽しむというスタンスで行いましたw。
超ゆっくりボラーレ😆
なんだかジプシールンバっていう音楽は「教えて・習う」というより「見て感じてリズムに乗ってみんなで楽しむ」というのが正解のような気がします。楽譜もないし細かいテンポ設定みたいのもないし、その時・その場所でどう楽しむか、が重要なんです。
とはいえ全く初めての方にはチンプンカンプンだと思うので、最初にシンプルで基礎的な弾き方だけを簡単にレクチャーさせて頂きました。
あとはジプシールンバのリズムを感じてもらって、その後は一緒に弾いて楽しむ!
ジプシールンバはギターだけで「ドッドッドッドッ・・・」とバスドラムのようなビートを刻むことができます。
あとは親指でギターホールの上ら辺を「カッ、カッ・・・」と叩くとスネアみたいな感じでリズムに色付けすることができます。
基本的にはこれだけマスターすれば、あとばリズムが合ってればもう合格!
その他、カッティングで弦をミュートしたり、デコピンみたいなゴルぺでアクセント加えたり、ジャラジャラとラスゲアードでフィルインを入れたり、慣れてくると細かい遊びを入れていくらでも楽しむことができます。
(興味ある方、まずはこちらのページをのぞいて見てください。→ 実践!ジプシールンバギター奏法)
左手のコードの押さえ方とかは二の次です。まずはリズムをちゃんと刻めることができるかどうか。そこが鍵となってきます。
本場のジプシーミュージシャンたちの動画を見ると、たまに大人たちの演奏に混じって小さな子供が一緒にギター持って参加しているのをみたりしますが、コードの押さえ方がめちゃくちゃなので音色はグチャグチャ。だけど右手のルンバ奏法は一丁前にしっかりリズムを刻んでるので大人たちの演奏に入っても邪魔にならず、むしろリズム隊の貴重な戦力になってる感があります。
ところで、ジプシーキングスをはじめジプシールンバ音楽をやるグループは無駄にギタリストの数が多く(笑)、みな同じように弾いてるだけなのはなぜなんだ、と純粋に疑問に感じる方が中にはいらっしゃるかもしれません。
今みたいに音響設備が整っている世の中じゃない時代、ジプシーミュージシャンたちは野外でアンプラグドのギターと歌だけで小銭を稼ぐというのが一般的でした。そこでいかに多くの人たちにアピールして自分たちの音楽を聞いてもらうか、が重要でした。
そのため一人よりかは大勢でギターかき鳴らし、力の限りギターボディを叩きながら音量をボリュームアップさせるという、まさしく「数で勝負」戦法に出たわけです。
無駄にギターが多い。しかしこれにはワケがある。
そういう昔からのバックグラウンドがあり、それを伝統として演奏スタイルを確立し、今に至っているという説があります。
それに一人でやるより二人、二人でやるより大勢で演奏した方が、それだけグルーヴ感も増し増しになり何倍も楽しくなりますからね。
時代が変わって最近のジプシールンバグループ。やっぱり無駄にギターが多い。しかしこれが「伝統」であり「演奏スタイル」でもある。
そんなわけでまずは右手で弾いて叩いてリズム感をつかむ!というのがジプシールンバギター習得の上で一番大切な部分だと思います。
弦楽器というよりは打楽器と捉えても良いかもしれません(笑)
参加されたみなさん、ありがとうございました!
一人でも多くの人がジプシールンバの楽しさを感じてもらえれたら嬉しいです。
また機会がありましたらワークショップ、いやむしろ「一緒に演奏して楽しむ会」を開催したいと思います。
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今回会場を提供して頂いた茅ヶ崎のスタジオカフェバル「TODO」さんで、来る7/1(土)にGypcielのライブを行う予定です。
このお店はとても居心地が良いので、かしこまったライブっていう形式じゃなくて、見る側も演奏する側も適当にお酒を飲みながらみんな同じ目線で楽しむフィエスタ形式でやろうかなと思います。なのでワークショップとはちょっと違いますが一緒にジプシールンバを演奏してみたい、という方がいらっしゃいましたら是非ご参加ください♪♪ みんなで楽しみましょー。
7/1(土)Gypciel LIVE @ TODO(茅ヶ崎)
レッツエンジョイ・ジプシールンバ!!