ギターのボディーをボンボン叩く、パーカッション効果に特徴を持たせた弾き方です。
明るくてノリの良いルンバの曲でよく用いられます。
パーカッシブ奏法 基礎 1
2拍子系のビートを意識しつつゴルペを強調して弾いてみましょう。
拍 | 1 | 2 | 3 | 4 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ストローク | ▼ | ▲ | ▼ | ▲ | ||||
ゴルペ | 全体 | 全体 | ||||||
右手の動き | 手のひら全体で激しくゴルペ。手のひらのアーチが弦を跨ぐようにして、親指はギターの上側、人差指以下はギターの下側を叩くようにする | 人差指以下でダウンストローク | 親指の爪でアップストローク(手を開きぎみにして跳ね上げる) | 手のひら全体で激しくゴルペ。手のひらのアーチが弦を跨ぐようにして、親指はギターの上側、人差指以下はギターの下側を叩くようにする | 人差指以下でダウンストローク | 親指の爪でアップストローク(手を開きぎみにして跳ね上げる) | ||
写真 |
パーカッシブ奏法 基礎 2
基礎1とリズムは似ています。最初の拍でベース弦を弾き音色を強調します。
拍 | 1 | 2 | 3 | 4 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ストローク | Bass▼ | ▼ | ▲ | ▼ | ||||
ゴルペ | 下 | 全体 | 上 | |||||
右手の動き | 親指でベースとなる弦を弾くと同時に人差し指以下でギターの下側を叩く。 | 人差指以下でダウンストローク。 | 親指の爪でアップストローク(手を開きぎみにして跳ね上げる) | 手のひら全体で激しくゴルペ。手のひらのアーチが弦を跨ぐようにして、親指はギターの上側、人差指以下はギターの下側を叩くようにする。 | 親指でギターの上側をゴルペと同時に人差指以下でダウンストローク。 | |||
写真 |
パーカッシブ奏法(基礎)の例
Gipsy Kingsの楽曲ではこの奏法で演奏された曲が数多くあります。
弾き方も比較的簡単かつ人によって弾き方に大差がないので、ジプシーミュージシャンたちにも好まれる奏法です。
大勢で演奏するとゴルペが重なって厚みのあるサウンドになり、曲によってはレゲエ風に聞えることもありますね。
LaTounga
Gipsy Kings - Petita Noia
A Ti A Ti - Gipsy Kings
パーカッシブ奏法 応用 1
ギターを太鼓のようにタッタカ・タッタカと叩いて奏でる独特な奏法です。
ゴルペがメインとなりますので、弦のストロークは最低限鳴っていれば良いという感じです。
拍 | 1 | 2 | 3 | 4 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ストローク | ▲ | ▼ | ▲ | ▼ | ||||
ゴルペ | 下 | 上 | 下 | 上 | ||||
右手の動き | 人差し指以下でギターの下側を叩く | 人差指の腹でアップストローク | 親指でギターの上側をゴルペと同時に人差指以下でダウンストローク | 人差し指以下でギターの下側を叩く | 人差指の腹でアップストローク | 親指でギターの上側をゴルペと同時に人差指以下でダウンストローク | ||
写真 |
パーカッシブ奏法 応用 2
応用1を元に、最初の拍でベース弦を弾く方法。
拍 | 1 | 2 | 3 | 4 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ストローク | Bass▼ | ▲ | ▼ | ▲ | ▼ | |||
ゴルペ | 下 | 上 | 下 | |||||
右手の動き | 親指でベース弦を弾くとともに人差し指以下でギターの下側を叩く | 人差指の腹でアップストローク | 親指でギターの上側をゴルペと同時に人差指以下でダウンストローク | 人差し指以下でギターの下側を叩く | 人差指の腹でアップストローク | 人差指以下で1~3弦あたりを軽くダウンストローク | ||
写真 |
パーカッシブ奏法(応用)の例
上記の説明の通り、ゴルペが強く弦のストロークは弱くなるので、大勢で弾く場合は誰か1人か2人くらいがこの奏法で味付けするくらいがいいかもしれません。
Gipsy KingsではCampesinoという曲でメンバーのPabloがこの奏法で弾いており、楽しい雰囲気がプラスされてます。
Campesino