THE ORIGINAL GYPSIES "REUNION" ft. CHICO, CANUT & PAUL
見に行ってきました!
ここ何年も毎年欠かさず来日してブルーノートでライブを披露してくれるChico & the Gypsiesの面々。
毎年おなじみのチコジプ来日メンバーChico、Joseph、Mounin、Kassaka、Kema、そしてバイオリンのPeewee。
バックを固めるベーシスト、ドラマー、キーボードの面々はおなじみのメンバー。
今回は「THE ORIGINAL GYPSIES "REUNION"」と題され、なんとジプシーキングスのメンバーであるCanut、Patchai、Paul(Pablo)が共演するというからかなり楽しみにしてました。
しかーし!来日直前で急遽メンバー変更の知らせが!
リードギターのKemaがメンバーの意向により出演キャンセル。
そしてジプシーキングスの一人Patchaiが体調不良により不参加。
なんてこったい!
噂レベルの話だけどKemaはChicoと喧嘩別れしてバンドを脱退したということも聞いてます。チコジプライブであの超絶プレーが見られないのは残念です!
今回はKemaの代わりにTitiという新たなリードギタリストが参加。どんなプレイを見せてくれるのか楽しみです。
そしてPatchaiは体調不良というけれど、直前で何かと都合つけて行くのをやめたんじゃないかという気もします。ジプシーにはよくあることです 笑(彼のFacebookでは不調で調子悪いという雰囲気は一切見られず^^;)
そんなわけでライブのタイトルも
featuring CHICO, CANUT & PAULと変更されるに至りました。
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さて、ライブ当日。
我々Gipsy Grooveの面々は2日目(9/25)のセカンドステージを見に行きました。(何人かは別の日程で行きました。)
会場は毎年恒例のBlue Note Tokyo。相変わらずセレブ感が漂ってます♪♪
夜9時にライブスタート!
いつものようにバックミュージシャンが出囃子wを奏で、ギタリストたちが登場!
向かって左からKassaka、Canut、Joseph、Titi、Mounin、Chico、Pablo
ライブ開始早々、Canutが哀愁の1曲「ナタリー」を披露。Julio Iglesiasの名曲をチコジプがカバーしたもの。アレンジが気に入って僕らもたまにライブでやってます。
Canutはもともとしゃがれ声ですが、年を重ねるごとにそのしゃがれ具合もますます深みを増し、渋さ具合がハンパないです。
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セットリストはもちろんジプシーキングスの曲も入ってたけれど、今回はチコジプのニューアルバム「Mi Corazon」からの新曲も何曲か含まれていました。
新曲と言っても世界でヒットした最近の曲のカバーが中心の、いわばカバーアルバム。
Havana(Camila Cabelloの曲)、Elle M A Aime(Kendji Giracの曲)、Corazon(コロンビアのレゲトン歌手Malumaの曲)、Despasito(大ヒットしたLuis Fonsi の曲 / ft. Daddy Yankee)、Bella Ciao(イタリア内戦時に作られた歌:いろんなアーティストがカバーしてる)、など知ってる人は知ってるという曲が散りばめられたアルバムでした。
ここで試聴できます。
https://www.music-bazaar.com/spanish-music/album/1709586/Mi-Corazon/
正直今回のアルバムはそれぞれ原曲の特徴を際立たせるためか、ジプシールンバの持ち味であるギターサウンドが薄めで、コアなジプシールンバファンとしてはちょっとがっかり感が残りました。
余談ですが、ここ何年もチコジプのアルバムはカバーばっかりなんですよね。
Manoloがいた時みたいに彼らオリジナルのアルバムも期待したいところですが、話題性と売れ行き重視なのか、そっちの方向になかなか進みませんね。
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話を戻します。
今回のライブで一番印象的だったのはPabloが歌うジプシーキングスのフィエスタソング「La Quiero」でした♪♪
ジプシーキングスの長兄であり、もちろん今回の来日メンバーの中でも一番の年長者。
ジプシーキングスが全盛期の時はたまーに歌うことがあってもメインでボーカルを取ることがほとんどなく、アルバムなどにも収録されていないので彼の歌声を聴けるのはなかなか稀なチャンスでした。
失礼ながらもうお年だし、あんまり声も出ないのでは?と余計な心配をしておりましたが、とんでもない。
Pabloがマイクを取って歌い出したらびっくり!
ハリと伸びのある歌声、渋みのあるコブシもいい感じ。何より心から楽しそうに歌を歌っているところに引き込まれました。あぁ、これこそジプシールンバだなーと。
見ている方も自然と体が動き手を叩きたくなる。ジプシーキングスの魂というか味わい深さを楽しませてもらいました。
最近の若者ソング(笑)もいいんだけど、やっぱり往年のジプシーキングスファンからするとこういうベタなノリのジプシールンバにときめいちゃうわけですよ。
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それと今回「アーティストの意向により」不参加となったリードギターのKema。
その代打選手としてやってきたTitiというギタリスト。
どんな感じなのかなーと注意深く聴いてましたが、なかなかどうして。テクニックもさることながら、たまに現れるジャジーなフレーズが特徴的。
インストナンバー「Pharaon」の前にMooninがフラメンコのファンダンゴを歌うシーンがあったのですが、脂の乗り切ったMouninのコブシにTitiの弾くギターが絡むところ。結構面白いなと思いました。バリバリのフラメンコじゃなくて、独特のスケールで奏でており、「こういうギターは初めて聴いた」という印象でとても新鮮な感じがしました。
チコジプの新たなリードギターTitiのプレイ。
時たま見せる笑顔とステージを動き回るスタイルはKemaとはまた違う一面ですね。
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さて、ライブ終演後、余韻に浸りつつブルーノートを出たらちょうどメンバーを乗せるバスが目の前に止まっており、中からPablo御大が登場!ブルーノートのスタッフから制止されそうになったけど「友達なんですっ!」と弁明し、一緒に写真を撮らせてもらいました。
気さくに写真撮影に応じてくれるPablo師匠。
彼のルンバストロークはとても参考になり、我々GGのメンバーも「ルンバ師匠」と勝手に崇めている存在だったので感激でした!
またKassakaとMouninも後から登場。KassakaはGitano Familyで来日してた時からGGメンバーとも親しい存在。いや〜出世したなぁ。
右端ベースのTonyも良い人!
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今回9月の来日はPabloとCanutを迎えてのスペシャルライブ。
で、12月にはChico & the Gypsiesとしてまたブルーノートでライブが決定してます。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/chico/
すげーな、また来るのか。