Gipsy Rumbaでもフラメンコでも、基礎となるのは一般的なギターのチューニングと一般的な西洋音階(ドレミファ・・・)です。
まったくギターが初めての人向けのギターについての基礎知識とジプシールンバの曲でよく使われるコード進行などをお伝えします!
調弦の仕方
クラシックギターやフラメンコギターなどはナイロン弦を使用します。
弦を張る時、特に1、2、3弦などあらかじめ手でよく引っ張って、ギターに馴染ませましょう。
ジプシールンバはノーマルな調弦方法
Gipsy Rumbaの場合は通常、変則チューニングなどは行わずノーマルなギター調弦方法を行います。
写真のように、6弦から、E・A・D・G・B・Eというように調弦しましょう。市販の音叉やチューニングメーターなどを必要に応じて使うと便利です。
音叉を使う場合は、第5弦の開放(A「ラ」)音が基本となるので、第5弦を中心に、他の弦もあわせていきます。
音叉で第5弦のA音を合わせた後に、例えば以下のような手順で調弦していくといいでしょう。
第5弦・5フレット目=第4弦・開放音
第4弦・5フレット目=第3弦・開放音
第3弦・4フレット目=第2弦・開放音
第2弦・5フレット目=第1弦・開放音
第6弦・5フレット目=第5弦・開放音
第1弦・開放音=第6弦・開放音(オクターブ違い)
ジプシールンバでもよく使うギターのコード進行
ギターのメロディーを奏でる「和音」をコードと呼びます。
Gipsy Rumbaの場合、ジャズやボサノバなどで見られる複雑なコードの押さえ方は差程出てこず、ほとんどの曲が単純なコード、及びコード進行で構成されています。
曲のアレンジによっては複雑なものもありますが、基本は単純なコードが元になっています。
ギターコードの押さえ方については以下のサイトがとても参考になります。
a-ki's factory "Guitar Chord Book"
Gipsy Rumbaでよく出て来るコード進行としていくつか挙げておきます。練習の際の参考にしてください。
Key=Em
- Em→D7→Em→D7
- Em→D7→C→B7
- Em→Am→D7→GM7→C→Am→B7→Em
Key=Am
- Am→G→F→E7
- Am→Dm→E7→Am
Key=E
- E→B7→E→B7→E→A→E→B7→E
- F#m→B7→G#m→C#m7→F#m→B7→A→E
- E→F#m→G#m→A→B7→E
- E→A→E→A→F#m→G#m→F#m→B7→E
Key=A
- A→C#m→Bm→E7
- A→F#m→Bm→E7
- DM7→Dm7→C#m7→F#7→Bm→E7→AM7→A7
Key=D
- D→F#m→Em→A7
- D→Bm7→Em→A7
- D→G→Em→A7
Key=Bm
- Bm→A→G→F#7
- Bm→F#m→Em→F#7
- Bm→G→Em→F#7
Key=G
- G→Em→Am→D7
- G→Em→C→D7
Key=C
- C→G7→C→G7→F→C→G7→C
- C→Am→F→G7
- C→FM7→C→FM7→Dm7→Em→FM7→G7→C
コードに慣れてきたら「ミの旋法」を意識しよう
正統的な音楽で用いられる旋法は、ド(C)を主音とする長旋法と、ラ(A)を主音とする短旋法が基本となっていますが、フラメンコはエキゾチックな音色を出すため「ミ(E)の旋法」が多用されます。
ミを主音とする音階、ミ・ファ・ソ#・ラ・シ・ド・レ・ミを強調してギターコードをアレンジしてみると、同じコード進行でも違った雰囲気になります。
なんのこっちゃと思うかもしれませんので簡単な例をご紹介します。
通常、BmとF#というコードでは以下のような抑え方が一般的です。
これを「ミの旋法」を意識して解放弦にしたり半音ずらしたりしてみます。
こうすることでフラメンコ風のエキゾチックな音色を出すことができます。
これらのテクニックは様々なコードでも応用が可能です。
まとめ
ギターが全く初めてな人はまず調弦が狂わないようにしっかりチューニングをすることが大事です。
実際ジプシールンバをかき鳴らしていると、その激しさからいつの間にか調弦が狂うこともありますが、常に音階を意識していると狂ったことにすぐ気づくことができます。
調弦がバッチリ整ったところでギターコードの押さえ方をじっくり練習してみましょう。
調弦が大事と言いつつ、ぶっちゃけジプシールンバの場合は音色というよりはリズムが大事なので、コードがそこそこ押さえられるようになったら「ジプシールンバギター奏法」に移って、リズム重視の練習をしてみると良いと思います。
基本を抑えて、楽しくジプシーグルーヴィーなギターライフを!!