2001年以来14年ぶりの来日となるGipsy Kingsのライブが大阪、東京で開催されました。
僕らは最終日の昨日(10/28)、赤坂Blitzに見に行きました。
1階席は全て立ち見ということで、会場は始まる前から熱気ムンムン。ビール片手にみんな踊る気満々!
(麒麟淡麗presentsということでしたが、会場の提供ビールがアサヒだったので淡麗じゃなくてスーパードライでしたが 笑。あ、淡麗は発泡酒か。)
メンバー構成。やはりニコラとトニーノのオーラが絶大
19時、待ちに待ったライブスタート!
Nicolas ReyesとTonino Baliardoという御大二人をトップに、パブロ(ジプキンの長兄)の息子ジョゼ、トニーノの孫コッソ、ニコラの息子ヨアン、トニーノの息子ミカエルという、まさにファミリー選抜メンバーという構成。
公演のタイトルも「Gipsy Kings feat. Nicolas & Tonino」という感じだったので、徐々に次世代の若いメンバーたちに舞台を譲っていきたい気持ちがあるのかもしれません。
しかしニコラとトニーノの存在感というかオーラはすごかったです。(おなかの大きさもネ;)
この二人がいなかったとしたら全く別のバンドになっちゃいます。時の流れで次世代に移っていくのは仕方のないことですが、ファンとしてはニコラとトニーノがいなくなったら、もはやGipsy Kingsとは言えないと、そう思ってしまいますねー。正直なところ。
セットリストはこんな感じ
10/28のセットリストは以下のような感じでした。
それぞれリードをとったメンバーの名前も。
01 A TI A TI - Nicolas
02 QUIERO SABER - Nicolas
03 TUCSON - Tonino
04 A TU VERA - Yohan
05 DJOBI DJOBA - Nicolas
06 BEM BEM MARIA - Jose
07 LA DONA - Nicolas
08 SUEÑO DE NOCHE - Nicolas solo
09 FAIRIES - Tonino
10 MONTAÑA - Nicolas
11 INSPIRATION - Tonino
12 SAMBA SAMBA - Nicolas
13 LA QUIERO - Jose
14 PALMERO - Tonino
15 BAMBOLEO - Nicolas
アンコール
16 BAILA ME - Jose
17 PENA PENITA - Yohan
18 VOLARE - Nicolas
誰もが知っている名曲からコアなファン向けのナンバー、そして初めて聴いた!みたいな曲も。
ボーカルはニコラの他、ヨアンとジョゼも
こうしてセットリストを見てみるとニコラがリードをとる曲がほどよく割り振られており、一安心といったところ。というのもその日の調子によっては大幅にニコラの曲が減らされたりすることがあるから。
東京公演の別の日に見に行った人の話によると、ニコラの歌が全然少なくて少しがっかりした、という声も。
この日は来日最終公演で、ホールではなくスタンディングのライブハウスだったのでメンバーたちもリラックスした気分だったのかな。
ともかくニコラの歌がいっぱい聞けてよかったです。
ニコラの他にボーカルをとったヨアンとジョゼ(スペイン語だとホセ)ももちろん悪くないのですが、やはりGipsy Kingsならではのハスキーボイス、深みのあるまろやかな歌声という面では、残念ながら別物。
ニコラの他、今回は参加していないけどアンドレやパチャイ、カヌートというボーカルメンバーもみんな声質は違うけど、「Gipsy Kingsの歌声」だったんですよねー。
今後もヨアンとジョゼはジプキンの主要メンバーとして活動していくのかな?ファンとしてはいろいろと言いたくなっちゃいますが、今後も期待していきたいと思います。
唯一無二のトニーノのギターサウンド
ギタープレイに関して、トニーノのリードは唯一無二な佇まいで安定感を感じます。
ファン待望のInspirationのイントロが始まると会場は大歓声。
でも、しかし・・・ちょっとアレンジしちゃったのかな。オリジナルの構成とは異なるものになってました。最後の方はほぼアドリブでバリバリやってましたが、若干爪が引っ掛かる感じがあり、おや?と思う場面も。
チコジプのKemaなど、最近は若手のギタリストで凄腕なジプシーミュージシャンも増えてきて、聞き手の耳も肥えてきたのかしら。
いやしかし、トニーノの発するギターサウンドはテクニックだけじゃない、彼にしか出せない味わいというのがあり、やっぱり彼はGipsy Kingsのリードギタリストなんだなと改めて感じた次第です。
それと3曲目のナンバーは初めて聴いたのですが、トニーノのソロの合間にミカエルとジョゼの超絶ラスゲアードバトルが繰り広げられ、会場は興奮の坩堝。この見せ方はいいなー。うちのライブでもやろう(ニヤリ
この日だけのスペシャル(珍妙)企画。Bamboleoの意外なコラボ
あと面白かったのは最後のBamboleo。イントロが聞こえ、曲が始まるともちろん会場ボルテージ全開。
しかししばらくすると何やら薄桃色の装いの集団が舞台袖からヒョイヒョイ出現しました。
これは・・・!?
あ、阿波踊り!!
日本を代表する伝統舞踊とジプシールンバのまさかのコラボレーション。これは誰も予想だにしなかった展開です。
フラメンコバイレやベリーダンスとのコラボはよくありますが、まさか阿波踊りとは。さすがジプシーキングス。我々の想像の斜め上を行ってます。
この状況にみんないい意味で大爆笑でしたが、これがなんともマッチしている。
時代劇とインスピレーションが見事にマッチしたように、バンボレーオと阿波踊りも見事な化学反応が生じ妙なハマり具合でした。
アンコールは3曲。別の日にやったと言われるA mi maneraがカットされたのが少々残念。最後はキリンpresentsライブ必須のVolare!いやーはじけました。隣で踊っていたオネーサンが跳ねすぎて膝がボコボコあたって痛かったです。笑
終演後、会場を出る時に「どの曲が良かったかアンケート」があり、答えると淡麗缶1本もらえるというキリンビール社の粋な計らいも。
一緒に見に行ったKGはもらってすぐさまプシュッとやってました。
GKに憧れて・・・
思い起こせば14年前。2001年にジプシーキングスが来日した時、我々のバンドも結成したばかりであちこちでストリートライブを展開していた頃でした。ジプシーキングスに憧れて、自分たちでもなんとか彼らのサウンドを作り出せないかといろいろ模索しておりました。
当然、ジプキンライブの日もみんなで見に行って帰りに会場のすぐ近くでストリートライブをやったりしたものでした。
あれから14年も経ってるんだなー。と妙に感慨深げになりますが、見据える方向は同じ。やってることも基本的に変わりません。
今後も日本でこのジャンルの音楽がもっと身近に感じられるように、地道に活動を続けていこうと思います。
明日10/30(金)は神田のライブバー「セカンドステップ」でライブです。
入場無料、チップ制のライブなのでご都合つく方、ぜひぜひお気軽に遊びに来てください♪♪